今は日本人の我々も髪を染めるのが当たり前になってきていて、昔のヘアカラー=白髪染めに比べると、ヘアカラー先進国の欧米に追いついたように思います。そうなってくると、日本の良いところで、近年では、より日本人の髪質、髪色に合わせたヘアカラーをメーカーさんが開発、改良するようになりました。今回は一番お馴染みのヘアカラーのご紹介です。
まずは、簡単になぜ髪が染まるかというと、ヘアカラーは1剤と2剤を混ぜて使用します。1剤は酸化染料、アルカリ剤、界面活性剤が含まれ、2剤は過酸化水素で、混ぜた薬剤を髪につけると、髪の内部に浸透して、元々のメラニン色素を分解、脱色して、酸化染料が発色する。という工程がほぼ同時に起きて髪が染まるのです。
この仕組みを踏まえると、市販のカラー剤とサロン用の違いが説明しやすくなるのですが、髪質によって染まりやすい、または染まりにくい、それに求める色の明るさや種類に差があります。市販品はどなたが使用してもある程度の結果が出るように1剤のアルカリ度と2剤の強さがある程度強めになっています。その市販のカラー剤で全体に染め続けるとダメージがひどくなってしまいます。サロンでは、お客様の髪のコンディションと求める色によって、明度、彩度や強さを何段階かに調整できるので最小限の負担で染められるのです。(もちろんサロン用のものは内容成分が市販品比べて高品質なものを使用しています)
市販品の商品には、「おしゃれ染め」、「白髪染め」と表示してありますが、基本的には色の明るさの違いで、カラー剤の性質は同じなのです。極端に言えば、日本人の地毛の髪色からあまりかけ離れた明るい色では白髪が染まらないから、誰が使用してもある程度白髪が染まる明るさを白髪染めとしてあるのです。(白髪がしっかり染まるように、色素量を増やしている商品もあります)最近では明るい白髪染めのニーズが増えているので、メーカーさんの開発で以前に比べると明るめに染めることができるようになりました。
最近の流行で、グレージュや、アッシュカラーは、本来日本人の髪色では表現しにくかった色なのですが、これもメーカーさんの開発と美容師の知識の進歩で、日本人の髪色に含まれる赤系の色素を相殺して、今まで表現しにくかった色味を楽しめるようになったのです。
ヘアカラーは重く見えがちな日本人の髪色を、明るく軽やかに見えるようにできて、似合う色を見つけると、印象も良くなって、お洒落の幅も広がります。最近ではヘアカラーで個性を出せるようにもなりました。この春新しいヘアカラーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?ヘアカラーのご相談はユニヘアーまで。
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